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観劇『MARS RED』

  • 2013.06.26 Wednesday
今回の観劇は、SOUND THEATREさんプロデュースの『MARS RED』。
SOUND THEATREさんの作品を観るのは『THANATOS』(当ブログ記事)、『The ONE』(当ブログ記事)に続いて3作目です。

ー大正時代、近代化する日本を舞台にした、4人のヴァンパイア・ウィルスに感染した男達の物語。
ヴァンパイア達は自分達の弱点を日本人の強み、テクノロジーと勤勉さで補いながら夜の帝都で活躍する。
政府はこの4人を軍のある計画に取り込もうとするのだが…ー

今回の劇場は舞浜アンフィシアターということで、読み手の方が6名、音楽隊の方が7名の大所帯。
そしてダイナミックで繊細なライティングと特殊効果。劇場をフルに活かして、朗読劇だということを忘れてしまいそうなくらい大掛かりな公演でした。

Sound Theatreさんの作品は、朗読の形を取りつつも、台本も演出もとても演劇的です。
普通の舞台芝居ならば役者が動いて台詞を喋りますが、Sound Theatreさんの演出では基本的に読み手は動きません。
役者の体の動きがない分、動的な部分を担当するのが役者の声のお芝居であり、音楽であり、セットや剣技や特殊効果など(←その都度違います)なのです。
どれがメインという訳でもなく全部が絡み合って、登場人物達が動き出し、物語が紡がれていくのが魔法のようです。

キャストの方々が千穐楽の挨拶の時に、「今の回の台詞と音楽などのタイミングは神がかってました」と仰っていたとおり、千穐楽は鳥肌がたちっぱなしでした。
私は初日と千穐楽の2回観に行き、初日もとても感動しましたが(初日の客席もスタンディングオベーションでした)、千穐楽は本当にスゴかったです。

今回の音楽隊は、ヴァイオリン+ギター+ドラム+ベース+三味線+民謡という 異色の組み合わせ。
冒頭の曲で民謡の歌声を聞いて、私は「血」「肉」「命」を強く感じました。
「肉声」という言葉がある通り、筋肉が震えて音になる訳ですから、「血」が通っている「肉」で出来ていて、「命」あってこその声だと意識することで、ヴァンパイア達や彼らの周囲の人々の生きる熱をよりリアルに感じられた気がします。

素晴らしいお芝居、躍動感ある音楽、その他にもまだまだ感動ポイントはあるのですが、本公演はDVD化されて一般販売されるとのことですので(下記参照)このくらいで口を閉じようと思います。

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SUPER SOUND THEATREプロデュース
『MARS RED』
2013.6.22(Sat),23(Sun)
@舞浜アンフィシアター
作・脚本・演出:藤沢文翁

詳細はこちら↓「MARS RED」公式サイト
http://marsred.soundtheatre.jp/
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そして、作・脚本・演出の藤沢さんはブログで作品解説をされています。観る前に読んでも観た後に読んでも面白いので、ご興味を持たれた方は記事を遡ってみて下さい。
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藤沢文翁公式ブログ「New Cross Style」
http://ameblo.jp/daisuke-fujisawa/
「MARS REDを100倍楽しむ方法」というタイトルの記事(No.1〜12)を追ってみて下さい。
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本公演のDVDの情報は下記を参照して下さい。
Amazonさんのリンクですが、アニメイトさんで購入すると特典が付くそうです。公式サイト等でチェックしてみて下さいね。
 
藤沢文翁,藤沢文翁
ムービック
¥ 5,128
(2013-09-27)


観劇『藪の中』

  • 2013.06.17 Monday
今回観に行ったのは「極上文学」という、文学作品を題材にした朗読劇のシリーズの内の『藪の中』。
劇場は、私は初めて行く、俳優座劇場。客席数300席の中規模の劇場です。

極上文学シリーズを観るのも初めてだったのですが、版権切れ作品の朗読劇と思ったら大間違い。
原作の『藪の中』を他の芥川作品とミックスしてより厚みを増した物語、朗読劇と呼ぶにはあまりにアクティブな迫力のある立ち回りでビックリしました。
また、メインの4役に対して役者さんが2〜3人ずつキャスティングされているのですが、毎回違う組み合わせで上演されるマルチキャスティング。
計3回、観させて頂きましたが、毎回雰囲気の違う舞台になっていました。

顕著に違いを感じたのは、藤原祐規さんと林修司さんの検非違使でした。
一方は、世の中の不条理、特に自分以外の人達に降り掛かる謂れのない不幸に憤りを感じている心優しい役人。もう一方は、不条理を承知した上で職務を忠実に全うしようとする誠実な役人のように見受けられました。
演出に冗長性を持たせたのか、あえて両極端に振り分ける演出が付けたたのかは分かりませんが、原作には「検非違使に問われたる木樵の物語」のように文字としては登場するものの人と也が分かる記述もない人物だからこその「あそび」があって、良かったと思います。
どちらの検非違使もとても素敵でした。

そして、一番印象に残ったのは、多襄丸役の津田健次郎さんの熱演です。
荒々しさも繊細さも兼ね備えていて、立ち回りも力強く美しく、存在感が圧倒的でした。
今回の脚本に追加されている部分も含めて、とても深みのある多襄丸になっていたと思います。
津田さんから発せられるパワーに感動して、物語の場面とは関係なく涙が出てしまいました。

1点だけ気になったのは、アンサンブルの役者さんのお写真がパンフレットになかったこと。
メインの有名な役者さんの扱いが大きいのは仕方ないとしても、折角舞台上で顔も見えている方々なので、お写真くらい載せても良かったのではないかと思います。
アンサンブルの方、スタッフさん、全部含めての公演なので、全員大事にして欲しいです。
この公演を入り口にして、劇場に足を運ばれるようになるお客様もいらっしゃると思うので、お目当ての役者さん以外にも何か発見をして貰えるような、アンサンブルの方やスタッフさん達全部を含めての公演であると改めて感じてもらえるようなひと手間があると、もっと良かったように思います。
(入稿期限、ページ数や見せ方の問題など諸事情あるのは重々承知しております。)

このような作品を通じて舞台を観るようになる方、文学作品を読んでみようと思う方、改めて読み返そうと思う方も沢山おられるはず。
そういった意味でも、このシリーズが長く続いて行って欲しいと思いました。

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極上文学『藪の中』
2013.6.12(Wed)-16(Sun)
@俳優座劇場
原作:芥川龍之介/演出:キムラ真/脚本:神楽澤小虎

詳細はコチラ↓「藪の中」公式ページ
http://www.gekijooo.net/%E6%A5%B5%E4%B8%8A%E6%96%87%E5%AD%B8%E2%85%A3-%E8%97%AA%E3%81%AE%E4%B8%AD/
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この公演のうち3回は、後日ニコニコ動画にて有料配信されるそうです。
マルチキャスティングなので全ての組み合わせとは行きませんが、すべてのキャストを網羅できる配信になっていますので、ご興味のある方は、是非この機会にご覧になって下さい。
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〇訥芦椎輯間:2013.7.7(Sun)21:00-2013.8.31(Sat)23:59
 配信対象公演:13日夜公演(キャスト…津田健次郎・松本寛也・玉城裕規・藤原祐規)
∋訥芦椎輯間:2013.7.14(Sun)21:00-2013.8.31(Sat)23:59
 配信対象公演:14日昼公演(キャスト…玉城裕規・松本寛也・蒼井翔太・林 修司)
視聴可能期間:2013.7.21(Sun)21:00-2013.8.31(Sat)23:59
 配信対象公演:14日夜公演(キャスト…小野賢章・鮎川太陽・蒼井翔太・林 修司)
※アンサンブルは全公演共通…赤眞秀輝、松本祐一、杉原大平、中村葵

詳細は下記の「藪の中」公式ページ、ニコニコ動画の情報をご確認下さい。
http://www.gekijooo.net/%E6%A5%B5%E4%B8%8A%E6%96%87%E5%AD%B8%E2%85%A3-%E8%97%AA%E3%81%AE%E4%B8%AD/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E5%8B%95%E7%94%BB/
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そして、今回、観劇するにあたって原作を読み返した時に改めて気付いたのですが、短編集に収められているので書籍のタイトルとしては「藪の中」という文字が入っていないのですね。(入っている物もあるのかもしれませんが)
ご参考までに、私の手元にある文庫本をご紹介しておきます。(下記参照)


観劇『朗読能シアター 葵上』

  • 2013.05.28 Tuesday
すみません…1ヶ月以上サボってました(汗)。
その間もイベントに行ったり、舞台のお手伝いに行ったりしていたのですが、お手伝いの話はそのうち…。

今回の観劇は、お能の題材を現代語に直して朗読するという演目。
語り手は、KENNさん、沢城みゆきさん、甲斐田裕子さん、平田広明さんの豪華声優陣でした。

スクリーンに映し出された鏡板(能の舞台の松の絵が描いてある壁)の前に緋毛氈。
舞台の突き出した部分には葛桶(かずらおけ。円筒形の蓋付きの桶で椅子代わりにしたりする道具)が置かれ、語り手の方はそこに腰掛けて朗読を。
水干を纏った奏者の方が2人、緋毛氈に登場して、一幕は楽箏と笙(しょう)、二幕は横笛と楽琵琶を奏でます。

終演後のトークショーを聞いて分かったことですが、今回の奏者の方々は雅楽の方々で、武家の文化である能との接点はほぼ皆無なので、雅楽と能のコラボは珍しいとのことでした。
ちなみに、前述の箇所で箏と琵琶の前に「楽」という文字を付けましたが、「楽」と付けるのは、雅楽と能のお囃子など(こちらには「楽」の変わりに「俗」が付きます)と区別する為だそうです。
私は笙の音色を生で聞いたのは初めてだったのですが、超小型のパイプオルガンのような音だなと思いました。
(鍵盤の有無と送風の仕組みが違うだけで、縦に置いたパイプで音を出すしくもは同じだからでしょうか…)

幕が開くと、まずは、鮮やかな青色の五つ紋に袴姿の光源氏役のKENNさん(フライヤーのお写真では黒の五つ紋でしたね)、淡いピンク色のお着物の花散里役の沢城さんによる、若者達の爽やかな語らいのシーン。
二人の回想というカタチで、光源氏の生い立ちや恋愛模様が描かれます。
そして、 六条御息所役の甲斐田さんが濃い赤紫色の梅の模様のお着物で登場し、光源氏との恋、そして祭り見物の際の葵の上の牛車との騒動によって屈辱を味わうところまでが、第一幕。

第二幕は、臨月の葵の上に憑いた六条御息所の生霊を払う緊迫したシーン。
今度は沢城さんが白装束を着て巫女に役柄を替え、黒の五つ紋に袴姿の平田さん演じる小聖と共に加持祈祷を行い、霊を鎮めます。

光源氏が身内との別れを沢山経験しつつも成長し、男としても夫としても一人前になって行く様や、御息所の愛憎に揺れる心のうねりがとても丁寧に表現されており、楽箏や笙などの雅楽演奏とも相俟って、目の前に浮かび上がる平安絵巻に圧倒されました。
明暗、陰陽、愛憎、慈悲、善悪などのコントラストがはっきりしているようでいて、結局どちらも持ち合わせている人の「業」を感じました。
朗読も素晴らしく、特に、甲斐田さんの六条御息所は美しく迫力がありました。

私にとっては、お能という武家文化、物語の舞台となった平安時代はどちらも想像では補いきれないほど遠くにあるモノです。
でも、登場人物たちの心情を丁寧に表現されていたことで、時代を超えてスッと染み込んできた気がします。

お能の世界に触れたのは初めてでしたが、今後もこのような機会があるととても嬉しく思います。
昨年は、現代語朗読で『舟弁慶』をされたそうですが、来年も是非やって頂きたいです。

会場で販売されていたパンフレットには、キャストさん達が伝統芸能にチャレンジしたり、指導にあたられたプロの方と対談したりと、写真も文章も盛り沢山。
私は初めて見聞きすることばかりで、楽しく拝見しました。

これからも少しずつ、お能を知って、観て行きたいと思いました。

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『朗読能シアター 葵上』
2013.5.23(Sat),24(Sun)
@東京芸術劇場シアターウエスト
脚本/演出:高橋郁子 ほか

詳細はこちら↓宝生流和の会インフォメーションページ
http://www.hosho-wanokai.com/news/
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そして、本公演の2幕のお話に当たる『葵上 梓の出』を含む能・狂言が同じ宝生流和の会主催で上演されます。
折角お能への入り口が出来たので、私はこちらも観劇予定です。
下記の公演には、今回も出演された平田広明さんがナビゲータとして登場されますよ。

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第七回 和の会主催 宝生流能楽公演
『体感する能 葵上 梓の出』
2013.6.29(Sat)
@宝生能楽堂

詳細はこちら↓宝生流和の会インフォメーションページ
http://www.hosho-wanokai.com/news/
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その他、関連サイトを記載しておきます。
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<観劇レビュー>
●ひらたプロダクション公式サイト内「演劇感想のfoyer/朗読能シアター葵上」
http://hiratapro.com/guestbook/guest-book/roudoku_aoi
…平田さんの事務所の公式サイトでも観劇の感想BBSが設置されています。感想を書きたい方、他の方の感想もご覧になりたい方はこちらをどうぞ。私も似たようなハンドルネームで書かせて頂きました。

<参考サイト>
●the 能.com
http://www.the-noh.com/jp/index.html
…お能の用語などを調べるのに利用させて頂きました。
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観劇『ヴォイス・オブ・チャップリン』

  • 2013.03.31 Sunday
今回のは観劇というか、鑑賞というか……(汗)。

サイレント映画に声優さんが生でアテレコする企画「声優口演」は、過去何回か各地で開催されていますが、今回は来年2014年のチャップリンデビュー100周年を前に行われる「チャップリン・ザ・ワールド」のプレ公演の一部として、チャップリン作品にアテレコするとのことで、ワクワクで劇場へ。
日によって上映作品やキャストさんが違うので本当は全部見たかったのですが、懐事情で1回だけの観劇に(涙)。
でも豪華過ぎるキャストさんによって喋り出したチャップリンは本当に素敵でした。

私が観た回のキャストさんは、『移民』に平田広明さん、『勇敢』羽佐間道夫さんと森久保祥太郎さん、両タイトル共通で、近石真介さん、野沢雅子さん、宝亀克寿さん、大塚芳忠さん、朴璐美さん、内田夕夜さん。
今日日、こんな豪華な収録現場はないんじゃないだろうかと思うくらい豪華です。

舞台上、正面奥上にスクリーンがあり、前列の上手下手に別れてキャストさん、下手奥にガヤのキャストさん男女併せて10名、上手奥にピアノ、フルート、チェロの生演奏という配置。
キャストさんやプレイヤーさんは正面を向いて、それぞれのマイクや楽器の横に楽譜立てのように置かれている小型のモニタを見ながら声や音をアテていきます。
上演中は舞台も暗くなりますが、台本を照らすために上からの照明が当たっていたので、キャストさん達のお顔もスクリーンもよく見えました。

『移民』は平田さん演じるふうわりと軽くて優しいチャーミングなチャップリン。
『勇敢』は羽佐間さん演じる酸いも甘いも噛み分けた仙人のように(?)飄々としたチャップリン。
どちらのチャップリンも素敵でした。
エリック・キャンベルの吹替えを担当した宝亀さんは、つり上がった眉にあごひげといった悪役レスラーのようなメイクだったエリックに合わせて、くっきりと60度くらいにつり上がった眉を描いたメイクでご登場。
羽佐間さんのご指示だったそうですが、それがあまりにもエリックに似ていたため、上演後のトークショーでは羽佐間さんが「顔でキャスティングしました(笑)」と仰って笑いを取っていました。

映画の間には、日本チャップリン協会会長の大野裕之さんによる貴重な映像のご披露と解説。
チャップリンは台本を書かず、撮影しながら物語や構成を練り上げていったため、誰かのミスによるNGなのではなく、ストーリー上使わずにお蔵入りさせたフィルムが沢山あったそうです。
チャップリンは焼却処分するよう指示しましたが、撮影スタッフは撮影の思い入れから破棄する事が出来ずにずっと保管され、何人かの持ち主を経て大野さんの元に辿り着いたフィルム達なので、あまり世に出ていないとの事。

『移民』のNG集は、本編とは全く違った雰囲気。
移民達が船にゆられてやってきたのに自由の国でも日々の食事に事欠いたり冷遇されたりしている、ちょっと暗い感じの本編に比べて、お洒落な明るいカフェで繰り広げられる恋の鞘当てのようなシーンもありました。
(撮影開始時は移民の話ではなく、カフェでの恋愛ゲームのお話だったそうです。)
移民船でのNGシーンは、ダイスでの賭け事に興じる場面。
有り金全部擦ったけれど妻との未来に希望を見出して去って行く男、その芝居をなぞるように、でも妻は居ないのでその辺に居たオジサンを妻に見立てて熱演するチャップリン。
コミカルでとても良いシーンなのですが、本編では、同じ賭け事のシーンでも一目惚れした女性に絡めたエピソードになっています。
また、カフェで伝票を渡されるのですがお金を落としてしまって払えないためどうにか誤魔化そうとするシーンでは、伝票で折紙の兜を折って頭に乗せるNGシーンもありました。
もしこのシーンが活きて世に出ていたら、日本人には大ウケだったろうねと、大野さんとともにご登壇されていた羽佐間さん、野沢さん、平田さんのお言葉も。
(折紙を教えたのはチャップリンの秘書・高野虎市さんだそうです。)

それから、『街の灯』のNGオープニング。
地下鉄の通風口に鉄網に引っかかっている木片がどうしても気になるチャップリン。足で踏んだりステッキで押し込んだりするのだけれどうまく下に落ちない。通行人が何事かと立ち止まったり、後ろのショーウィンドウ越しに店員さんがアドバイスしてきたりと、結構な長さの面白シーンでした。
同じく『街の灯』のメイキング映像では、何度も細かく指示を出して拘りに拘っている様子のチャプリンや、カメラに向かって百面相の様にいろいろな表情でおどけてみせるチャップリンが見られました。

その他にも貴重なお写真や楽しいお話を聞く事が出来ました。
そして、NGシーンにもアドリブでアテレコを始める羽佐間さんは流石でした(笑)。

最後にご登壇されたチャップリンのお孫さんのチャーリー・シストヴァリスさんが今日の上映をご覧になって、「私は日本語は分からないけれど、皆さんの声が音楽のように映像にピッタリ合っていました」と仰っていたのがとても印象的でした。
言葉の壁を越える声のお芝居…声優さんって、スゴイ!!!

尚、今回の上映作品は下記の短編集にまとめられているそうです。(会場でも販売していました。)
今回のキャストは全く同じではありませんが、今日ご出演された何人かの方の吹替えも楽しめます。
今回の公演は昨日が千穐楽だったので、ご興味のある方はこちらをチェックしてみて下さい。
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声優口演スペシャル
『ヴォイス・オブ・チャップリン』
監修・台本:大野裕之/脚色:羽佐間道夫
2013.3.29(Fri)-30(Sat)
@赤坂ACTシアター

※29(Fri):チャップリンNG集,チャップリンの質屋,チャップリンの消防士
 30(Sat):チャップリンの移民,チャップリンNG集,チャップリンの勇敢

詳細はコチラ↓「ヴォイス・オブ・チャップリン」公式ページ
http://edew02.sakura.ne.jp/chaplin2/voice.html
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観劇『スリル・ミー』

  • 2013.03.25 Monday
観劇から日にちが経ってしまいましたが、今回観た演目は『スリル・ミー』。
私はこのタイトルを知らなかったのですが、世界7カ国以上で上演されているそうです。
以前、Twitterのフォロワーさんがこの作品が良かったとツイートされていたのを思い出して、劇場に足を運ぶ事にしました。

そのフォロワーさんは日本で働く韓国人女性でしたが、日本語が堪能で、政治や社会の事から科学やパソコンの事まで本当に幅広い知識をお持ちの方でした。実際にお目にかかった事は無かったのですが、多分、私と同じくらいの年齢の方だったと推測します。
何故過去形でご紹介しているかというと、その方は、ある日突然、お亡くなりになってしまったからです。
もっといろいろなお話を聞きたかった、何より一度お会いしたかった、と思ってももう叶わない…。
ならばせめて、彼女が気に入っていた作品を私も観てみたい…そんな気持ちで劇場に行きました。

今回のカンパニーはトリプルキャストで、日本人キャストが2組、韓国人キャストが1組…迷ったのですが、私は日本人キャスト、松下洸平&柿沢勇人ペアの回をチョイス。

キャストは二人だけ(音声のみで別のキャストさんが少しだけ出演していますが)、役名も「私」と「彼」。
伴奏はピアノ1本のシンプルなミュージカル。
楽曲も同じモチーフの繰り返しが多くて、個人的には「自分でも口ずさんでみようか」という感じではないのだけれど、繰り返しやアンサーソングなども物語の中に在っては意味深です。
いろいろなものを削ぎ落として各々の素材で勝負するような、潔い作品でした。
これで休憩無し2時間弱を引っ張るのだからスゴイとしか言い様がありません。

タイトルを見た時は、頭脳バトル的な駆け引きを想像していたのですが、実際観た舞台は愛憎劇だと感じました。
攻守、主従がめまぐるしく入れ替わったり、噛み合っているようで噛み合っていない、危うさを孕んだ「私」と「彼」の姿は、演じる人によっても観る人によっても感じ方が違うと思いますが、そこはシンプルさ故の余白の多さ。
キャストと演出家、舞台と客席との信頼関係が物を言う芝居だったと思います。

最初から最後まで面白かったです。
客席はスタンディングオベーション、キャストさんとピアニスト三は4回もご挨拶に登場して下さいました。

最後になりましたが、素敵な作品を教えてくれた彼女に…心からありがとう(^-^)

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『スリル・ミー』
原作・音楽・脚本:STEPHEN DOLGINOFF/演出:栗山民也
2013.3.14(Thu)-24(Sun)
@天王洲銀河劇場

詳細はコチラ↓「スリル・ミー」公式サイト
http://www.m-tmjp.com/
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観劇『The ONE』

  • 2013.03.17 Sunday
今回の観劇は、以前に観に行った、朗読劇『THANATOS』と同じくSOUND THEATREさんのプロデュースする朗読劇です。(『THANATOS』についての当ブログ内の記事はこちら
朗読×音楽×剣技のコラボレーションした美しい舞台でした。

ー時は明治。
函館に新撰組の亡霊が現れ、政府官僚を斬り捨てるという噂を重くみた明治政府政府は、警察官・藤田五郎(元・新撰組三番組組長 斎藤一)に新撰組の亡霊のを討てと命じた。
維新の戦乱を生き残り、今は政府に仕える身となった斎藤は、葛藤の中、北海道に向かい、過去と対峙するー

斎藤一を軸として、現在と過去が交錯する中で男達の生き様が描かれるのですが、現在と過去の構成が絶妙で、歴史に疎い私も物語にのめり込んでしまい、涙がポロポロでした。
キャストさん達のお芝居も、1幕に多少ブレを感じた箇所もありましたが、全体を通して素晴らしかったです。
特に、平田広明さんのお芝居はホントに素敵でした。

音楽は、バイオリン×鳴り物・太鼓×ギターの生演奏で迫力がありました。
物語やお芝居、剣技と相俟って、シーンによっては弓とバチが刀にも見えた程です。
ドラムセットではなく和太鼓を始めとした数々の打楽器のリズムが、もう一人の語り部の様で、これまたスゴいのです。

剣技は市瀬秀和さん。
今回は時代劇のような殺陣ではなくて、真剣を使ったパフォーマンスを生で見たのは初めてでしたが、凛とした美しさがありました。
個人的には、構成的にもう少し剣技のボリュームが多くても良かったかも…と思いましたが、朗読のキャストさん達が動かない分、武士の所作によって「サムライ」の存在をリアルに感じられました。

ミステリ好きな私は、前に観た『THANATOS』のテイストの方が好みですが、とかく殺陣がメインになりがちな時代物(?)に別のカタチでアプローチされたことが面白いと思いました。

客席は20~40代の女性が多かったように思いますが、いろいろな客層の方に見て頂きたい作品です。

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SOUND THEATREプロデュース
Sound Historiē『The ONE』
脚本・演出:藤沢文翁
2013.2.16(Sat)-3.17(Sun)
@東京グローブ座
詳細はコチラ↓「The ONE」公式サイト
http://theone.soundtheatre.jp/
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観劇『デカメロン21』

  • 2013.03.10 Sunday
観劇からブログに綴るまで少し時間が経ってしまいましたが、今回は初めて観る、ナイロン100℃さんのお芝居。 2004年に上演された『男の好きなスポーツ』の大改訂版ということです。

お芝居で、ダンスで、様々なシチュエーションで描かれる様々なエロい事。
笑える場面の多々あり(笑うのに若干の勇気を要しますが)、エロい事に翻弄されながら見える喜怒哀楽が堪らなく愛おしくなります。
オムニバス形式で、場面転換を含む構成の組上げ方や、映像・照明・音楽とのピチッとしたはまり具合にもエロスを感じる有様。
本当に面白・スゴイ舞台でした。

舞台が進んで行くとそれぞれのお話がリンクしていたり、物語が入れ子になっていることに気付くのですが、あまりその関連付けに拘らずに、その場その場を楽しんだ方が良いみたいです。
私は途中で諦めました(笑)。

こういう題材を演じる時に、自分の秘密にしておきたい部分を晒し出すための勇気も必要だけど、開けっぴろげ過ぎると中学生の下ネタ話みたいになって観ている人に何も伝わらなくなってしまうので、自分の開き加減が難しいと思うのですが、どの役者さんもコントロールの仕方が絶妙でした。
できればもう何回か観たいなぁ…

劇場のロビーでは、今回の公演のパンフレット、過去作品DVD、ケラさんの戯曲本などが販売されていました。
公演パンフレットを買い求めたのですが、なんと文庫本形式。
見た目だけでなく内容も分厚い読み応え、見応えのあるものでしたので、オススメです。

今回の劇場、「CBGKシブゲキ」は元々映画館だったところです。
そのためか、椅子は映画館のような良いシートなのですが、前後の座席間隔が狭く、人の前を通り過ぎながら奥の座席に辿り着くのはちょっと大変です。奥のお席の方は一応、ご留意を。
(同じく元映画館だったお隣のマウントレーニアホールというライブハウスは前後もゆったりなのですが…)

ところで、ナイロン100℃さんでは、他の劇団さんと一緒に「半券割引サービス」を行っていますよ。
参加団体(劇団鹿殺し、柿喰う客、ヨーロッパ企画 イエティ、風琴工房、キャラメルボックス、Studio Life、KAKUTA、ナイロン100℃)のいずれかの公演チケットを持って他会場へ行くと、”当日券”が500円割引になります。
ブログをアップする時点で、同時期上演されている作品が殆ど終わってしまっているので、今回は無理かもしれませんが、機会がありましたらこういうサービスを是非利用してみて下さい。 詳しくは「半券割」公式サイトにてご確認下さい。(http://hankenwari.com/

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ナイロン100℃ 39th SESSION
『デカメロン21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜』
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
2013.2.22(Fri)-3.24(Sun)
@CBGKシブゲキ
詳細はコチラ↓「ナイロン100℃」公式サイト
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon39th.html
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観劇『3150万秒と、少し』

  • 2013.02.19 Tuesday
このタイトルを見て私が最初に思いついたのは、ミュージカル『RENT』の中の楽曲『Seasons Of Love』の歌詞でした。
「525,600の過ぎた時 31,536,000秒」
訳詞なので違うバージョンもありますが、私が習った歌詞はこのような歌い出しでした。
1年=525,600分=31,536,000秒
数字で表せばこうなりますが、果たして人生を、命の重さをどう測ったら良いのだろう?という問いに、「愛」という答えを導き出すのがこの歌です。
本作も、命の意味を問うという意味では、根っこは同じかもしれません。

本作の主人公達は、ある事故で「生き残ってしまった」ことを受け入れられず怒り、傷つき、「やりたいことリストに書いたことを1年掛けてやって、それが終わったら岬へ行こう」と約束します。
あと1年と自分達の命の期限を決めて、リストを達成しようとする主人公達。
その過程で、主人公達も、周囲の人達も、懸命にもがき、進もうとする姿が描かれます。

非常に重いテーマです。
観ている間、いろいろなことを考えさせられます。
でも若者らしいしなやかさ、ひたむきさ、命の輝きに魅せられる作品でもあります。
本作は上演時間2時間15分という、ストレートプレイでは長時間の作品ですが、客席の集中力が途切れること無く、ステージも客席も一体となって物語は結末を迎えました。

本当に素晴らしい舞台だと思います。
老若男女、多くの方に観て頂きたいと思います。

このブログを書いている時点で、2回観劇しました。あと1回観るつもりです。
どこに感情移入するかでも感じ方は違いますし、座り位置によっても見え方が違うと思います(ふと目に付いた役者さんの表情など気になるポイントが違ってくるので)。
何回観ても新鮮な感動が生まれると思いますので、一度ご覧になった方も是非もう一度、観てみて下さい。

因みに、この舞台には元になったお話があり、映画化もされています。(下記参照)
私は原案となった本は読まずに劇場に行きましたが、今度は読んでから観てみようと思っています。

東京公演については、来場プレゼントやリピーター特典、キャストの方がアンケート回収に立たれる回など、観劇に彩りを添えるサービスもありますので、ご興味のある方は下記公式サイトでご確認下さい。
写真は銀河劇場のエントランスのディスプレイ。カッコイイですね♪

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『3150万秒と、少し』
原案:ラルフ・ブラウン/脚本・演出:藤井清美

<東京公演>
2013.2.15(Fri)-24(Sun)
@天王洲銀河劇場
<大阪公演>
2013.2.27(Wed)
@梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

詳細はコチラ↓「3150万秒と、少し」公式サイト
http://3150-sukoshi.net/
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ラルフ・ブラウン
東芝デジタルフロンティア
¥ 12,800
(2002-01-25)


観劇『ロックオペラ モーツァルト』

  • 2013.02.16 Saturday
モーツァルトを題材とした作品として、私が思い浮かべたのは映画『アマデウス』
そして、10年くらい前に観たミュージカル、音楽座の『マドモアゼル・モーツァルト』

では、フランス産のこの戯曲ではモーツァルトはどんな風に描かれるのか?
そんな興味で劇場へGO!

『マドモアゼル・モーツァルト』は、モーツァルトは実は女性だったという架空設定のお話なのでさておいて、『アマデウス』のモーツァルトはファンキーな感じだったのに比べて、本作のモーツァルトは音楽への愛と創作の衝動に素直に従った純粋な人という印象。
対するサリエリも、衝動の発露の方向性が違うだけで、モーツァルトと同じくらい純粋な人として描くことで、完全な表と裏の存在として描かれていました。

逆に純粋な人の中に在って、ちょっと小狡い人達は道化役であり、物語の箸休めのような存在です。
フリードリン役/ヨーゼフ2世役の酒井敏也さん、ローゼンベルク伯爵役の湯澤幸一郎さんのお芝居は絶妙でした。

「ロックオペラ」というだけあって、バンドにストリングスが入っていることで、ゴシック調のロック(?)といった楽曲が多く、ガッツリ声量が必要な歌ばかりで迫力がありました。
モーツァルトとサリエリだけでなく、他の人も方向性は違えど純粋で一生懸命な登場人物が多いせいか、力強い音楽はとても合っていたと思います。

また、衣裳もスゴく素敵で、オーストリアでのシーンはゴシック調の衣裳なのですが、パリのシーンでは一転してモノトーンのモードな衣裳になったり、舞台上で結婚式の衣裳に早替えしたりと、見た目にも楽しいお芝居でした。

今回の日本語版では、モーツァルト役とサリエリ役を入替えた2バージョン(インディゴバージョン=モーツァルト役:山本耕史/サリエリ役:中川晃教、ルージュバージョン=モーツァルト役:中川晃教/サリエリ役:山本耕史)を同時期に上演するということも、目玉のひとつでした。
本当はインディゴとルージュを両方観たかったのですが、自己都合によりインディゴしか観られなかったのが心残りです。

そうそう、『マグダラなマリア』シリーズのファンの方にはちょっとしたお楽しみシーンがあるかも。(アドリブかもしれないので毎回同じようにやっているのかは分かりませんが…)

私は今回も一人で観に行ったのですが、隣の席には観劇に慣れてらっしゃらない感じのお一人で来られたおばちゃまが座られました。
1幕は取り立てて拍手もせず(ミュージカルは基本的に1曲歌い終わるごとに拍手をします)、休憩時間は欠伸を連発していて大丈夫かなぁと思っていましたが、だんだん曲終わりで拍手をするようになり、カーテンコールの頃にはノリノリで舞台に向かって大きく手を振っていました。
その様子を見ていて、なんだか私まで嬉しくなりました。
感想をアップするのが遅くなってしまいましたが、あと2日ありますのでご都合がつく方は是非♪
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『ロックオペラ モーツァルト』
演出:フィリップ・マッキンリー

<東京公演>
2013.2.11(Mon)-17(Sun)
@東急シアターオーブ
<大阪公演>
2013.2.22(Fri)-24(Sun)
@梅田芸術劇場メインホール

※インディゴバージョンとルージュバージョンがありますので、日程は下記公式サイトでご確認下さい。

詳細はコチラ↓「ロックオペラモーツァルト」公式サイト
http://www.mozart2013.jp/
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観劇『教授』

  • 2013.02.14 Thursday
五木寛之さんのエッセイを元にした、昭和歌謡のムードが色濃く漂う書き下ろしの戯曲。
劇中では、中村中さんがピアノ弾き語りで昭和歌謡を披露します。(1曲だけ中村さんの伴奏で役者として出演されている上条恒彦さんが歌われます。)

舞台は1960年代の日本。
タイトルともなっている「教授」は免疫学の教授で、寄生虫の研究をしている男が主人公。
主人公と、その周りの人々を、当時みんなが口ずさみ共有していた昭和歌謡を織り交ぜながら描く物語です。

中村さんがピアノと歌は素晴らしく、アレンジも手伝って古さを感じさせない素敵な楽曲ばかりでしたし、
お芝居の方も緩急のあるとても情緒的なお芝居でした。
主人公が割と淡々とした性格なので、主に喜怒哀楽は周りの人々によって表されるのですが、主人公が鏡となって受け止めて反射させることで主人公の思いも表現されていく感じでした。

私はこの戯曲の元になったエッセイも未読で、この作品に登場した歌はあまり馴染みが無いので(タイトルだけ知ってるとか、曲の一部だけ知っている程度)、新しいものを見るつもりで劇場に行きましたが、とても楽しめました。
客席は、どちらかというとご年配の方が多かったように見受けられましたが、若い方が見ても心揺さぶられる舞台だと思います。

東京公演以外の情報が出ていないのですが、東京公演は毎回アフターライブがあり、ゲスト出演の歌手の方々が昭和歌謡を歌います。
出演者や曲目は下記公式ページで発表されています。
毎回違うので、曲目で選んでも、歌手で選んでも面白いと思います。
観劇日程を組む時のご参考に。

私が観た回のアフターライブは元ちとせさんで、中村さんのギター伴奏に乗せて、小林旭さんの『熱き心に』を歌われました。
こちらも原曲は知らないのですが、元さんの独特の節回しで(多分)新しい歌になっていました。
お芝居も素敵でしたが、元さんの生歌を聴くことが出来て幸せでした。

また、東京公演は、本公演をプロデュースしているアトリエ・ダンカンさんで、各回開演2時間前までチケット予約が可能なサービスがあるそうです。(座席があるときのみ。S席、A席。各通常価格。)
急に都合がついた方、フラッと観に行きたくなった方はそちらもチェックしてみては?(下記公式サイト参照)

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アトリエ・ダンカンプロデュース
『教授』
原作:五木寛之(『わが人生の歌がたり』より)/構成・演出:鈴木勝秀

<東京公演>
2013.2.7(Thu)-24(Sun)
@Bunkamuraシアターコクーン
<大阪公演>
2013.2.27(Wed)
@サンケイホールブリーゼ
<名古屋公演>
2013.3.3(Sun)
@名鉄ホール
<金沢公演>
2013.3.5(Tue)
@金沢歌劇座

詳細はコチラ↓「教授」公式ページ
http://www.duncan.co.jp/web/stage/professor/index.html
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