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観劇『MARS RED』

  • 2013.06.26 Wednesday
今回の観劇は、SOUND THEATREさんプロデュースの『MARS RED』。
SOUND THEATREさんの作品を観るのは『THANATOS』(当ブログ記事)、『The ONE』(当ブログ記事)に続いて3作目です。

ー大正時代、近代化する日本を舞台にした、4人のヴァンパイア・ウィルスに感染した男達の物語。
ヴァンパイア達は自分達の弱点を日本人の強み、テクノロジーと勤勉さで補いながら夜の帝都で活躍する。
政府はこの4人を軍のある計画に取り込もうとするのだが…ー

今回の劇場は舞浜アンフィシアターということで、読み手の方が6名、音楽隊の方が7名の大所帯。
そしてダイナミックで繊細なライティングと特殊効果。劇場をフルに活かして、朗読劇だということを忘れてしまいそうなくらい大掛かりな公演でした。

Sound Theatreさんの作品は、朗読の形を取りつつも、台本も演出もとても演劇的です。
普通の舞台芝居ならば役者が動いて台詞を喋りますが、Sound Theatreさんの演出では基本的に読み手は動きません。
役者の体の動きがない分、動的な部分を担当するのが役者の声のお芝居であり、音楽であり、セットや剣技や特殊効果など(←その都度違います)なのです。
どれがメインという訳でもなく全部が絡み合って、登場人物達が動き出し、物語が紡がれていくのが魔法のようです。

キャストの方々が千穐楽の挨拶の時に、「今の回の台詞と音楽などのタイミングは神がかってました」と仰っていたとおり、千穐楽は鳥肌がたちっぱなしでした。
私は初日と千穐楽の2回観に行き、初日もとても感動しましたが(初日の客席もスタンディングオベーションでした)、千穐楽は本当にスゴかったです。

今回の音楽隊は、ヴァイオリン+ギター+ドラム+ベース+三味線+民謡という 異色の組み合わせ。
冒頭の曲で民謡の歌声を聞いて、私は「血」「肉」「命」を強く感じました。
「肉声」という言葉がある通り、筋肉が震えて音になる訳ですから、「血」が通っている「肉」で出来ていて、「命」あってこその声だと意識することで、ヴァンパイア達や彼らの周囲の人々の生きる熱をよりリアルに感じられた気がします。

素晴らしいお芝居、躍動感ある音楽、その他にもまだまだ感動ポイントはあるのですが、本公演はDVD化されて一般販売されるとのことですので(下記参照)このくらいで口を閉じようと思います。

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SUPER SOUND THEATREプロデュース
『MARS RED』
2013.6.22(Sat),23(Sun)
@舞浜アンフィシアター
作・脚本・演出:藤沢文翁

詳細はこちら↓「MARS RED」公式サイト
http://marsred.soundtheatre.jp/
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そして、作・脚本・演出の藤沢さんはブログで作品解説をされています。観る前に読んでも観た後に読んでも面白いので、ご興味を持たれた方は記事を遡ってみて下さい。
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藤沢文翁公式ブログ「New Cross Style」
http://ameblo.jp/daisuke-fujisawa/
「MARS REDを100倍楽しむ方法」というタイトルの記事(No.1〜12)を追ってみて下さい。
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本公演のDVDの情報は下記を参照して下さい。
Amazonさんのリンクですが、アニメイトさんで購入すると特典が付くそうです。公式サイト等でチェックしてみて下さいね。
 
藤沢文翁,藤沢文翁
ムービック
¥ 5,128
(2013-09-27)


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