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O先生を偲ぶ

  • 2012.05.19 Saturday
 GWも残すところ何時間かというところで、O先生の訃報が届きました。
長いこと患っていた病気からなのか、癌を発症し、患部を切除したもののいろいろな合併症が出てしまったとのこと。
近頃はお会いする機会も無かったので、突然の知らせに呆然とするばかりでした。

癌の治療に入られてからは痛みとの戦いだったと聞いています。
痛みから解放された今、安らかにおやすみになられていることでしょう。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。


O先生はお芝居のワークショップでお世話になった先生で、私が参加していた頃は顧問のような役割をされていました。
第一印象は、スーパーマリオの服を赤い服を青に着せ替えて、黒のキャップを被り、髪と髭を黒くしたようなオジサン(←失礼)。
あまり多くを説明しない方でしたが、私がどうやったら表現出来るのか、ああでもないこうでもないとモニョモニョ悩んでいると、ボソッと何かアドバイスらしきことを呟いて下さることが何度もありました。

ワークショップでの初めての舞台、上演する小屋は、先生とご縁のある小劇場、私達の公演が実質の杮落し公演でした。
オープン前の小屋は、機材や小家主様の別の事業の関係のサンプルなどでゴチャゴチャしており、そこでペンキ塗りや片付けなどのお手伝いに伺っていた時のこと。
O先生が、小家主様から一足のパンプスを貰って下さいました。
私個人に似合うと言われたのか、今度の衣裳として使えるんじゃないかと言われたのか、うろ覚えですが、私はそのパンプスを見た時にカチッと金庫の鍵が開いて、中から固まった役のイメを取り出せたような気がしたのを覚えています。
また、小屋入りしても尚しっくり来ていなかったたシーンで、最後の一押しをして下さったのも先生でした。

ただ、O先生との関わりは良いことばかりではありませんでした。
自分が観た芝居の中でワースト1は2つあるのですが、そのうちの1本は先生が責任者として関わっていらしたお芝居でした。(私やワークショップは無関係)
「役者もスタッフも、こんな中途半端にしか取り組んでいない芝居を客に見せるなんて!」と
悲しくなる出来映えでした。
芝居を観てこんな風に傷ついたのは後にも先にもこれだけです。
後から聞いたところでは、先生は制作には関わっていなかったそうなのですが、責任者として、やはりやってはいけないことだと怒りを覚えました。
芝居の題材やスタイルに因らず、お客様を楽しませてこそのお芝居なんだと、この時に改めて分かった気がします。

良いことも、悪いことも、自分がお芝居を始めたての頃にO先生が教えてくれたこと、経験させてくれたことは、今も私の中にちゃんと活きています。
私が舞台に立つ機会は決して多くはありませんが、これからも先生から頂いたものを大切に舞台と向き合っていきたいと思います。

 O先生、ありがとうございました。
 

注)O先生はあちこちでお芝居のご指導をなさっていたのでお弟子さんも多いのですが、
長いこと看病にあたっていたご家族のご負担にならないようにと、
ご挨拶も代表者のみというかたちにしているそうなのでお名前は伏せました。
落ち着いたら、追記でお名前を揚げさせて頂くかもしれませんが、
今は匿名のままで失礼させて頂きます。

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