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観劇『ヴォイス・オブ・チャップリン』

  • 2013.03.31 Sunday
今回のは観劇というか、鑑賞というか……(汗)。

サイレント映画に声優さんが生でアテレコする企画「声優口演」は、過去何回か各地で開催されていますが、今回は来年2014年のチャップリンデビュー100周年を前に行われる「チャップリン・ザ・ワールド」のプレ公演の一部として、チャップリン作品にアテレコするとのことで、ワクワクで劇場へ。
日によって上映作品やキャストさんが違うので本当は全部見たかったのですが、懐事情で1回だけの観劇に(涙)。
でも豪華過ぎるキャストさんによって喋り出したチャップリンは本当に素敵でした。

私が観た回のキャストさんは、『移民』に平田広明さん、『勇敢』羽佐間道夫さんと森久保祥太郎さん、両タイトル共通で、近石真介さん、野沢雅子さん、宝亀克寿さん、大塚芳忠さん、朴璐美さん、内田夕夜さん。
今日日、こんな豪華な収録現場はないんじゃないだろうかと思うくらい豪華です。

舞台上、正面奥上にスクリーンがあり、前列の上手下手に別れてキャストさん、下手奥にガヤのキャストさん男女併せて10名、上手奥にピアノ、フルート、チェロの生演奏という配置。
キャストさんやプレイヤーさんは正面を向いて、それぞれのマイクや楽器の横に楽譜立てのように置かれている小型のモニタを見ながら声や音をアテていきます。
上演中は舞台も暗くなりますが、台本を照らすために上からの照明が当たっていたので、キャストさん達のお顔もスクリーンもよく見えました。

『移民』は平田さん演じるふうわりと軽くて優しいチャーミングなチャップリン。
『勇敢』は羽佐間さん演じる酸いも甘いも噛み分けた仙人のように(?)飄々としたチャップリン。
どちらのチャップリンも素敵でした。
エリック・キャンベルの吹替えを担当した宝亀さんは、つり上がった眉にあごひげといった悪役レスラーのようなメイクだったエリックに合わせて、くっきりと60度くらいにつり上がった眉を描いたメイクでご登場。
羽佐間さんのご指示だったそうですが、それがあまりにもエリックに似ていたため、上演後のトークショーでは羽佐間さんが「顔でキャスティングしました(笑)」と仰って笑いを取っていました。

映画の間には、日本チャップリン協会会長の大野裕之さんによる貴重な映像のご披露と解説。
チャップリンは台本を書かず、撮影しながら物語や構成を練り上げていったため、誰かのミスによるNGなのではなく、ストーリー上使わずにお蔵入りさせたフィルムが沢山あったそうです。
チャップリンは焼却処分するよう指示しましたが、撮影スタッフは撮影の思い入れから破棄する事が出来ずにずっと保管され、何人かの持ち主を経て大野さんの元に辿り着いたフィルム達なので、あまり世に出ていないとの事。

『移民』のNG集は、本編とは全く違った雰囲気。
移民達が船にゆられてやってきたのに自由の国でも日々の食事に事欠いたり冷遇されたりしている、ちょっと暗い感じの本編に比べて、お洒落な明るいカフェで繰り広げられる恋の鞘当てのようなシーンもありました。
(撮影開始時は移民の話ではなく、カフェでの恋愛ゲームのお話だったそうです。)
移民船でのNGシーンは、ダイスでの賭け事に興じる場面。
有り金全部擦ったけれど妻との未来に希望を見出して去って行く男、その芝居をなぞるように、でも妻は居ないのでその辺に居たオジサンを妻に見立てて熱演するチャップリン。
コミカルでとても良いシーンなのですが、本編では、同じ賭け事のシーンでも一目惚れした女性に絡めたエピソードになっています。
また、カフェで伝票を渡されるのですがお金を落としてしまって払えないためどうにか誤魔化そうとするシーンでは、伝票で折紙の兜を折って頭に乗せるNGシーンもありました。
もしこのシーンが活きて世に出ていたら、日本人には大ウケだったろうねと、大野さんとともにご登壇されていた羽佐間さん、野沢さん、平田さんのお言葉も。
(折紙を教えたのはチャップリンの秘書・高野虎市さんだそうです。)

それから、『街の灯』のNGオープニング。
地下鉄の通風口に鉄網に引っかかっている木片がどうしても気になるチャップリン。足で踏んだりステッキで押し込んだりするのだけれどうまく下に落ちない。通行人が何事かと立ち止まったり、後ろのショーウィンドウ越しに店員さんがアドバイスしてきたりと、結構な長さの面白シーンでした。
同じく『街の灯』のメイキング映像では、何度も細かく指示を出して拘りに拘っている様子のチャプリンや、カメラに向かって百面相の様にいろいろな表情でおどけてみせるチャップリンが見られました。

その他にも貴重なお写真や楽しいお話を聞く事が出来ました。
そして、NGシーンにもアドリブでアテレコを始める羽佐間さんは流石でした(笑)。

最後にご登壇されたチャップリンのお孫さんのチャーリー・シストヴァリスさんが今日の上映をご覧になって、「私は日本語は分からないけれど、皆さんの声が音楽のように映像にピッタリ合っていました」と仰っていたのがとても印象的でした。
言葉の壁を越える声のお芝居…声優さんって、スゴイ!!!

尚、今回の上映作品は下記の短編集にまとめられているそうです。(会場でも販売していました。)
今回のキャストは全く同じではありませんが、今日ご出演された何人かの方の吹替えも楽しめます。
今回の公演は昨日が千穐楽だったので、ご興味のある方はこちらをチェックしてみて下さい。
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声優口演スペシャル
『ヴォイス・オブ・チャップリン』
監修・台本:大野裕之/脚色:羽佐間道夫
2013.3.29(Fri)-30(Sat)
@赤坂ACTシアター

※29(Fri):チャップリンNG集,チャップリンの質屋,チャップリンの消防士
 30(Sat):チャップリンの移民,チャップリンNG集,チャップリンの勇敢

詳細はコチラ↓「ヴォイス・オブ・チャップリン」公式ページ
http://edew02.sakura.ne.jp/chaplin2/voice.html
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